【送り付け商法】ショートメール(SMS)を使ったフィッシング詐欺、迷惑メール、外国からの代引き詐欺…その対処法
2020年の夏頃、ブームと言わんばかりにニュースでも取り上げられていた「中国からの謎の郵便物」その中身は種でした。この件をきっかけに送り付け商法と言われる「代引き詐欺」が認知され始めたのではないでしょうか。
身に覚えが無い荷物が届いたら、誰でも不審に思うはずです。先日、私の元に一通のメールが来て「これはなんか…怪しいし、新しい?」と思いましたので、事の顛末を記事にしてシェアします。もし同じような手口にあった方が、ご覧になって「こんなのもあるんだ〜」と安心、対処・対応の手助けになれば幸いです。
知らない番号からの電話やメール
まず知らない電話番号から電話が来きたら、出ないでその番号を検索してみる。スマホ、携帯、家電でもそのような方は多いはずです。最近は便利で、悪質業者や不動産投資などの営業電話、勧誘系の迷惑電話など番号を調べると大抵知ることができます。私の場合、調べて迷惑電話だった電話番号は登録するようにしています。知らない番号や非通知の電話は絶対出ないと始めから決めておけば、オレオレ詐欺のような手口の回避にも繋がるかもしれません。
メールも同じく、GoogleやYahoo!などの大手企業が運営しているフリーメールやキャリアメール、独自ドメインのメールに日々無限に届く迷惑メールやフィッシング詐欺などの詐欺メールが、どこからともなく勝手に送られてきます。メールは見ない触らないに尽きるのですが、会社などの問い合わせメールなどの場合、重要なメールも含まれている可能性もあります。特に海外からの問い合わせなどがある場合は厄介です。
誰がなんのために。自由なのか不自由なのか本当に解らない世の中です。
知らない番号からのショートメール(SMS)
そこで先日、上の写真のショートメール(SMS)が届きました。『Market Sarabeth’sからの注文を発送しました。Sagawa(JA)追跡番号: 』 買い物をしてSMSが届くことはほとんどありません。私の場合は唯一、iherbがSMSで連絡がくるのですが、もっとしっかりとわかりやすいものです。文面の内容やリンクなどの記載の方法からして、いかにも怪しいです。
SMSは文字数制限があり電話番号を宛先として送れるスマホとガラケーで使えるサービスです。SMSに知らない番号から来ることは先ずなかったので、迷惑メールだとすぐ思いましたがメール上の「Market Sarabeth’s」は知っていたので興味本位で、送信元の海外の番号を検索しました。
ちなみに「Sarabeth’s Market」と言うオンラインショップがこの時期くらいにオープンしていたので、ただの間違え?ともちょっと思いつつ。とはいえSMSはないでしょう、と言う具合。
何個か海外のサイトで番号が引っかかったのですが、上記のようにtelGuarderというサイトでページ翻訳をすると、カナダの方がSMS詐欺だとコメントしているのがわかります。他のサイトでは別の国からのコメントもありました。
日本では全く出てこないのが嫌な感じでしたが、なんだかグローバルな詐欺だと思い記載されている番号を念のためクリックせずに、佐川急便の海外発送・国際宅配便追跡サイトにて番号を入力してみると、アメリカからしっかり荷物が発送されていました。
来ました。これは送り付け詐欺でしたか。
困った時は配送業者に連絡を
とにかく佐川正規のサイトで発送を確認しましたので追跡開始。自分で追跡しなくては本当に荷物が送られているか?どこにあるか?は解りません。本当に迷惑なわけです。この時点で商品が何か?代引きかどうか?などは解りませんが、これは受け取りたくないと思い、届く前に佐川へお問い合わせをして「受け取り拒否」をしようと考えました。
そして荷物がアメリカから中継センターとなる城南営業所に到着。ここからは通常の国内向けの追跡サイトで検索となります。すると、私とは全然違う住所が最終的な配送先となっていました。
SMS詐欺と他の情報もありましたので、ただ番号を間違えたのではなくそういう手口なのでしょう。実際にある荷物か、詐欺グループ内で何かしらを取り繕い送っただけかは解りませんが、実際の配送物にのっかり一斉に送られているだろう「ショートメールによるフィッシング詐欺(スミッシング)」だと解りました。通常の送り付け詐欺とはまた違う手法で、ますます嘘か真かわからなくなりましたが、ひとまず営業所へ連絡してみました。
ことの顛末をお話すると、やはり「代引き詐欺も流行っているけど、フィッシング詐欺だと思うからクリックなどはしないように。気にしなくて大丈夫ですので、ご連絡ありがとうございます。」とのことでした。私も「こんなのあるんですね」なんて話していましたが、よく考えると稀にSMSに届いたから気になっただけで、emailであれば気にしなかったはずです。普段から届く迷惑メールにはこういった内容のものもあるのかもしれません。
とにかく、送り付け商法や代引き詐欺などは「受け取らない」「払わない」そして配送業者へご連絡を。ポストへ勝手に投函された場合は「開封しない」そして配送業者へご連絡を。
SMSフィッシング詐欺「スミッシング」とは?
2020年から増えているというSMS(ショートメッセージサービス)を使ったフィッシングメール詐欺、これを「スミッシング」と言います。スミッシングはセキュリティー対策が弱く、電話番号だけで文章や画像を送受信できるSMSを狙ったもので、マルウェアなどによる攻撃ではメールに関する情報を盗み出すなどが考えられます。またフィッシング詐欺は、なりすましメールなどでリンク先に誘導して、ログインIDやパスワードを盗み出します。
私もすでに経験済みですが、有名なものは「お荷物のお届けにあがりましたが不在の為持ち帰りました。 ご確認ください。URLリンク」という手口になります。まずヤマト運輸や佐川急便などの有名な運送会社ではSMSによる不在通知などは行なっておりません。もしリンクをクリックしてもリンク先で入力やダウンロードなどを行わなければ、ほぼ問題はないと考えて大丈夫です。これはセキュリティ会社なども言われていますのでご安心を。
ネット詐欺の手口や手法も巧妙なものが増えてきています。とにかく届いたSMS・ショートメールの内容に確信がない場合は、メールのリンクをタップやクリックするのはやめておきましょう。
Amazon(アマゾン)の詐欺迷惑メールや代引き送り付け詐欺
詐欺迷惑メールや代引き送り付け詐欺でよく目立つのがAmazon(アマゾン)です。よくみるのは、家族の誰かが頼んだと思ってしまい支払い、受け取ってしまうという代引き詐欺。とにかく「身に覚えがないものは受け取らない」と決めましょう。荷物が届くなら今日何が届くと誰かに教えるはずです。始めから「代引きでは買い物はしない」と決めてしまうのが一番確実です。
現在Amazonは世界で最も価値ある企業です。国内のECモールとしても楽天・ヤフーと肩を並べています。とにかく便利だから、使わない手はない。だからこそ詐欺も横行して、Amazonを名乗るフィッシングメールやなりすまし未納金支払い、しまいには代引きの受取拒否という、自分で発注しながら「お金がない・気が変ったなど理由をつけて返却する」というパタンも生まれています。
被害にあってしまった場合はAmazon、または警察や消費生活センターに相談。最終的には被害届けを提出になるようなことがないように、注意することが必要です。
私はAmazonでカメラなどの部品を買ったら中国から届いたことがあるのですが、それ以来出店発送元などの確認をするようにしています。基本的に安全とは思いますが、eBayなども含め海外とのやりとり、越境ECなどは個人情報の流出も気になるところですので、なるべく使うことを控えた方がいいのかもしれません。「国内では入手できない、外国で欲しいものがある」そんな時は公式のサイトで、海外発送を対応していればそこを使う、eBayでしたら「セカイモン」という便利なサービスもありますので、お財布と相談してみましょう。
クレジットカード登録が不安な場合は、オンライン決済サービスのPayPalが対応していれば、クレジットカードや銀行口座で支払いと受け取りが簡単にできるのでおすすめです。
この記事のまとめ
代引き詐欺やフィッシングメールなど詐欺の手法も様々です。とにかく気をつけるしかないですが、デジタル化推進と共に便利になり、生まれた副産物のようなもので、少なからず私たちの生活で不要なストレスになっていることは間違えがありません。ただでなくともメルマガや登録しているサイト、サービスからのお知らせなどのメールでごちゃごちゃですから。
勧誘系の迷惑電話や送り付け詐欺などでもわかるように、個人情報は確実に売られています。いたちごっこのようなものですので、いつの時代も気にしすぎず頭のどこかには留めて置くこと。なんとなくでも情報として流行りの詐欺などの手法を把握しておくこと。本来はみなさんの営みでありえないことなのですから、過度に気にしすてストレスにしてしまわないように、注意しましょう。
最後までお付き合いくださりありがとうございました!